会長より皆様へのご挨拶

東京ストーマリハビリテーション研究会はストーマ保有者のQOL向上と社会復帰の支援を目標に、医師・看護師の諸先輩方が職種の垣根を越えて長い間、多大な努力のもとに築きあげてきた歴史があります。

現在は、年1回の学術集会と基礎講習を二つの柱として活動し、講習会と学術集会を通じてストーマケアに従事する医師・看護師の育成に努めております。

1989年に東京ストーマリハビリテーション講習会が設立され、現在まで毎年定期開催され、2002年からは持ち回り制となり、今年で第29回の講習会となります。

東京ストーマリハビリテーション研究会は、1994年に設立され、初代会長の吉雄敏文先生のもと第1回学術集会が開催されました。その後、第2代会長に穴澤貞夫先生、第3代会長に渡邊成先生、第4代会長に船橋公彦先生が東京ストーマリハビリテーション研究会の輝かしい歴史を育み、今年で東京ストーマリハビリテーション研究会学術集会は、第50回を数えます。そして今年の2018年1月1日から第5代会長を野澤慶次郎が拝命しました。

本研究会・講習会の歴史は古く、これまでに多くの看護職・医師が受講し、現在も第一線の現場のスタッフとしてご活躍をしていると共に、東京ストーマリハビリテーション研究会の幹事・役員として、ご協力頂いております。

また東京ストーマリハビリテーション講習会および研究会は、日本ストーマ排泄リハビリテーション学会(Japanese Society of Stoma and Continence Rehabilitation)の地域の研究会に所属し、本講習会は日本ストーマ排泄リハビリテーション学会から認定された人工肛門・人工膀胱造設術前処置加算の申請対象の講習会です。

学術集会は、毎回ストーマに関連したテーマを取り上げ、医師・看護師の其々の立場から熱い意見を交わしより良いケアの提供に繋げております。

講習会は、ストーマリハビリテーション学に必要な基礎を学ぶ場として医師・看護師を対象に、現在都内の6施設で運営をしており、大学病院を中心に東邦大大森病院、東京女子医科大学病院、東京逓信病院、東京山の手病院、帝京大学病院、杏林大学病院にて開催されています。将来的には10施設を目標に準備を進めております。講習会の講義内容は、単なる知識の習得ではなく、グループ演習を盛り込んだ特色あるプログラムとなっております。

近年急激にストーマケアを取り巻く環境が変化しております。腹腔鏡手術の導入による手術術式の変化、肛門機能や排尿機能温存への関心の高まり、失禁などの排泄に関する問題、急速に進むストーマ保有者の高齢化、急激な進歩が進む抗がん剤の副作用によってもたらされるストーマ管理の問題、在宅などの高齢化に伴う社会問題など、今までとは異なった様々な新たな問題に現場では対応する必要があるのが現実です。これらの問題の解決に向けては、医師・看護師・介護職などストーマ保有者を取り巻く医療者がお互いの垣根を越えてチームとして活動することが必須であり、諸先輩が築きあげてきた当研究会の設立精神から言っても、当研究会が果たすべき役割は大きいものと考えます。

一昨年から船橋前研究会会長が、更なる活動の推進に向けて、研究会内に新たにプロジェクト委員会を設け活動を開始しました。今後も継続的に研究活動を行って行く予定です。

また板橋前講習会委員長は、東京都内の介護職への継続的な講習会の開催の検討を開始しました。今後も皆様方のご意見を頂戴しながら模索して行きたいと思います。

現在、100名を超える世話人・会員よって活動を支えて頂いておりますが、今後のさらなる活動推進に向けて、世話人・会員の方々をはじめ皆様のご協力を賜る必要があると考えております。今後とも皆様のご協力を頂いて、皆様方とより良い研究会にしていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

現在当ホームページにて当研究会に関するおしらせや情報を随時ご覧出来るようにする予定です。

多くの方からお問い合わせやご意見を、これを機会に是非ご利用頂けるようお願い申し上げます。

 

平成30年1月1

東京ストーマリハビリテーション研究会 会長

 

野澤慶次郎